ショップも10年以上運営していると様々な面で変わってきます。
商品のラインナップは相当数入れ替わっていますが、これは商品ごとの売れ行きだけに左右されるのではなく、製造コストや品質(不良品率)、ラインナップ上のバランス、またやむなく製造中止や望まない仕様の変更、製造元ドロンなど色々な要因で決定しています。
今回はそういった品々を検品して商品として販売できるようにするためにチェス太郎が普段よく使用している7つ道具をご紹介します。
1.ハサミ
最も基本的なツールの一つです。
おおまかに3種類のハサミを使い分けておりますが、道具のケアに特に役立つのは鼻毛ハサミのような小型のものです。
細かな付着物を取り除いたり、駒の裏のフェルトが大きすぎるときにカットしたりします。
2.カッター
これも頻繁に使用します。
お勧めなのがアートカッターとかアートナイフなどと呼ばれる先が非常に細いものです。
不要な木のささくれなどのカットに役立ちます。
3.汚れクリーナー
製造過程で実際多様な粉や屑やインク、接着剤の類が製品に付着したりします。
そういったものを取り除くためにシールはがしなどをよく使います。
非常に頑固で取れないものもありますが、外国製の極めて強力なものも取り寄せて使用しています。
4.ダスター
埃取りです。
製造環境で生じる木粉などの付着物を払います。
以前道具のケアについてブログでご紹介しましたが、普段の管理でも役立つのでお勧めです。
体育祭などで見られるボンボン的なものとブラシのような先が強いものとを使い分けていますが、普段のケアにはボンボン型で良いでしょう。
5.リューター
小型の電動ドリルです。
表現が難しいですがメタルピースなどは底面に製造時の金属のカスのようなものが混じってしまい、わずかに段差のようなガタつきが発生してしまうことがあります。
これを研磨して水平にするのに使用します。
実店舗にお越しの際、ゴーグルをつけてドリル片手にいたとしても決して野蛮なわけではありません。
6.各種工具類
大雑把な分類ですが結局こまかなことで以下のようなツールに出番があります。
■トンカチ、ドライバーセット、ペンチ、ヤスリ、ハンダゴテ、グルーガンなど
グルーガンは固形の接着剤を熱して液状にして接着の用途として使用しますが、冷えると固形化するため一部スキマ埋めとしても役立ちます。
7.テープ・シール類
テープは粘着テープ、クリアテープ、両面テープなどですが、特に商品管理で使うのは両面テープです。
何種類かを大きさで使い分けていますが、あまり商品の本質部分で使うことはなく、一部商品のトレー、布、フェルト地などの接着補強で用います。
シールはフェルト・クッションシールを使用します。
一例を挙げると、駒収納箱というのは木製や皮製だったりしますが、通常接地面に特別な加工はしていません。
しかしかなり昔のことですが、木製箱を木製盤に誤って擦ってしまい傷をつけてしまったというお話をお客様から伺いましたので、それ以来原則として木製収納箱には底面四隅にクッションシールなどを貼付しています。
2008年のブログの記事でも「店長の七つ道具」というご紹介をしました。
その記事で紹介している最初の白手袋につきましては、指紋が残るような品を除いて原則使用することをやめました。
検品は視認だけでなく実際に手にとり触覚で違和感を感じとることも重要です。
そのためもあって特に指先は小キズが絶えませんが、それでも長年やってきた経験で素手の方が適切だと実感しましたので、今後もこういったことを含め工夫を重ねてより良い運営を目指して参りたいと思います。
今回の記事が道具のケアなどで少しでも皆様のお役に立てば幸いです。